ペイオフについて

ペイオフの預金者への影響

仮に金融機関が破たんすると、わたしたち預金者には大きな影響が出てきます。

まず、債権債務整理や営業譲渡、経営再建などの混乱はしばらく続きます。預金口座が凍結され、預金者は自由にお金の出し入れができなくなります。そして入金もできないので、公共料金や税金の引き落とし、カード決済などもできなくなってしまいます。預金者にとっては非常に迷惑で、また取引先や関連会社の連鎖倒産なども相次ぎ、社会にとって大きな影響を及ぼすのは間違いありません。

かつて、日本長期信用銀行・足利銀行・兵庫銀行・北海道拓殖銀行・日本債権信用銀行、などが経営破たんしました。その時にも大混乱が起こったといいます。また戦後初のペイオフ発動といわれる「日本振興銀行」の経営破たんでは、多くの人が1000万円以上の預け入れをしており、そのうち約100億円ほど戻ってこなかったそうです。

当たり前のことかもしれませんが、わたしたちは安心できる銀行を選ばなければいけません。「まさか潰れる訳がない」という金融機関が破たんし、多くの人が預金を失っているのも事実です。たとえば銀行であれば、自己資本比率の高さ、不良債権比率の低さ、株価の格付け、預金量の増減・・などを総合的に見て判断しなくてはいけません。

また、かつてりそな銀行や三菱東京UFJ銀行などが経営危機に陥った時、国が支援して救済した事例があります。逆に、国が救済せずに破たんしていった銀行も数多くあります。国としては、その金融機関が破たんすれば社会全体に甚大な影響があると判断した場合、公的資金での救済措置をとるようです。こういった過去の事例も、私たちが銀行を選ぶうえで大きなポイントとなってきます。